今月のおもしろ実験教室「スライム・高分子の化学」

2018年度最初のおもしろ実験教室は、「スライム・高分子の化学」でした。

いつの時代もスライムは子ども達に大人気で、今回も定員いっぱいの10名による、とても賑やかな実験となりました。

まずは普通にスライムをつくり、その性質や作り方のコツを確かめました。
その後、クエン酸をかけたり、塩をふりかけたりして、スライムの分子構造を学びます。
スライムは、PVA(ポリビニルアルコール)という細長い高分子とホウ砂分子とで囲いをつくり、その中に水を閉じこめることでできる、固体と液体の中間であるゲル状の物質になったものです。
そこにクエン酸をかけると、ホウ砂と化学反応を起こして囲いがとけ、閉じこめられていた水が流れ出すため、スライムが溶けたように見えます。
また、塩が水分を吸い取ってしまう浸透圧という作用により、スライムが干からびて固くなります。

……と説明してみましたが、皆さん目の前のスライムに夢中で、ほとんど耳に入っていない模様(笑)
もう少し大きくなって化学を学んだときに、「あの時のスライムはこういう理屈だったのか!」と納得してもらえれば良いですね。

その後、砂鉄を入れて磁石にくっつくスライム、PVAの代わりにボンドを使った白スライム、そして夜光塗料を加えた光るスライムを作りました。

とても賑やかで楽しい実験でしたが、机の上で寝そべるスライム、床にへばりつくスライム、机の中で目を光らせるスライム達を駆除するのに一苦労でした。

来月は27日(日)10時半から、「手づくり顕微鏡で観察」を予定しています。

(濵田)

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