教育コラム

新学年に向けて春休み中にできる大切なこと

まもなく今学年が終わり、春休みを迎えます。大半の学校は新学年への宿題はなく、4月から新しい教科書に改訂されるため予習も難しいと思います。そこで、春休み中に絶対にやってほしいことがあります。ズバリ、前学年で苦手だった単元のやり直し復習です。具体的に言うと、英語は単語・熟語の覚え直し、算数・数学は四則計算や公式の確認と教科書の例題を徹底的におさらいすることです。できればこの休み中に、今まで苦手だった科目や単元を少しでも克服し、欲を言えば得意科目にまで持っていければ最高ですね。

 

学校の進度を気にしなくてもよいので、今までで苦手にしていたところをピックアップしてみましょう。すでに終わった一年間の定期テストを解き直してみるのも有効です。この二週間を大事に使って自信をもって新学年にのぞめるように準備をしておきましょう。

「おかあさんチョット」ミニコラム 2/28号に抜粋掲載

(鈴木)

 

「勉強に行きづまったら‥」

 勉強がなかなか思い通りに、はかどらない時って誰しもありますね。1問を10分考え、さらに20分、30分と、長くガンバっても答えが思いつかない。そんな時はいったん止めて、自分の好きな科目に、あるいは漢字や単純な計算練習とかに切り替えてみることで、行き詰まった気持ちをクールダウンできます。マラソンでしんどくなったら、少し歩いてみることで調子を整えるように。

 また、人に話を聞いてもらうことも、かなり効果的。自分が詰まっている問題のことより、取りとめのない話でも気分が随分楽になり、気分転換になります。ただし、話が盛り上がりすぎて勉強のことなど、すっかり忘れてしまっては本末転倒です。そして聞き手側は、あまり正論を主張し、説教や叱責めいたことを言ってしまうと、圧になり良くありません。
受験まで何の苦労や悩みがなく入試を迎える人はまずいません。受験勉強には、山あり谷ありです。自分なりの気分転換法を見つけて頑張っていきましょう。

 (鈴 木)

                     「おかあさんチョット」11/30日号に

動き出した新しい学習様式

☆学習危機を避ける
学校休校が解除され、授業再開から2か月。世の中では、経済活動と感染防止それぞれ両面の必要性から賛否両論のある中、教育現場においては新しい学習様式をとりながら学習指導を再開しています。学習機会消失の危機を避けるため、先生生徒ともにマスクを着用し、距離をとっての座席、エアコン使用時も窓を開け換気をしながらの授業など、以前には見られなかった光景が教室にあります。

☆取り戻しの夏
今年は、学校の夏休みの短縮に伴い子ども達にとっては体力的にも学習量にしても、かつてないハードな夏になるかもしれません。入試は、出題範囲の一部削減はあるものの、予定通りの日程で行われる見込みです。目標を取り戻すため、受験に向けての準備を着実に始めましょう。まずは各学校の入試情報の収集です。説明会や体験授業などを活用し、自分に合った志望校選びができるよう、学校や塾の先生に相談しながら来春のゴールを目指してください。

(鈴木)

(株)「せんしゅう」
~教育コラム8/2号掲載

2020.08.02

「プログラミング教育」について

◆「プログラミング的思考」
2020年から必修化となる「プログラミング」ですが、「何を学ぶの?」「パソコンの授業をするの?」保護者の方にとっては、子供たちが、自分たちが受けていない勉強をするとなるとイメージできないかもしれません。「自分が意図する活動の実現のための必要な動きや、改善の仕方を論理的に考える力を養う」(文科省)ということです。つまり「考え方」の養成です。

 

◆教科ではなく授業の中に取り入れ
スマホや家電製品など「コンピュータ」なしでは現代生活を送れない時代の中、そういった技術への理解と興味を持たせるものです。学校で「プログラミング」という新教科ができるのではなく、算数や理科、総合的な学習の中に取り入れられます。決して「プログラマーの育成」や「プログラミングスキルの上達」ではなく情報社会がどう構成されているかを身近なものとして知っていく取り組みです。コンピュータを使わずカードなどを用いて思考力を身に着けたり、タブレットやロボットなどのハードによるアプローチをしたり、自治体や各学校で取り入れ方は様々です。「プログラミング的思考」を育てることによって身の回りの仕組みに興味を持ち、内容理解を主体的に図れるよう新たな取り組みに接していきましょう。
                     

              (鈴木)
                  (株)「せんしゅう 」教育コラム4/6掲載号

高校入試は表現力・読解力重視に

 

受験シーズンがいよいよ迫って来ましたが、近年高校入試の出題傾向に大きな変化が見られます。大学入試改革を見据えて、従来の知識重視、一問一答的な試験内容から確実に表現力・思考力重視に舵を切ったと言えます。教科書の太字事項や基本文を越えた応用的発想力が問われます。受験生にとっては基本事項の習得のみならず、それを基にした応用力の養成も求められます。特に英語や国語の問題では、単問よりも全体の大意を読み解き、表現力や読解力を発揮できるかが入試突破のカギになります。

 では、普段からの対策は?基本問題を理解した上で、知識を積み重ねていくのは当然ですが、それらをいかに使いこなせるかを長文読解問題で培っていかなければなりません。毎日、1~2題はこなし時間配分を考え、内容理解に重点を置いて学習することが入試の大きな力となるでしょう。入試までの残りの日々を悔いなく頑張り、来春の栄冠を勝ち取ってください。

 (鈴木)

「せんしゅう」1/1号掲載コラム

近づく入試、受験対策を万全に!

☆入試対策はどうやってする?

受験生の皆さん、いよいよ受験に向かってスパートをかける時期がやってきました。では、「受験勉強ってどうやるの?」「何からしたら?」普段からの定期考査の勉強も、広い意味では受験勉強の一部に違いありませんが、入試対策となれば、今は「弱点科目の克服」です。入試科目は通常五科目の合計点勝負です。苦手科目がある場合、特に今まで好き嫌いで全く手をつけなかったり、関心がなかったりで、得点できない科目は、逆にチャンスです。90点を95点にするよりも、30点を60点に上げる方が容易です。手つかずの分、一からやるので、いわゆる“伸びしろ”があるわけです。ただ入試直前で、相当努力した結果の苦手科目は、まさに“苦手”ですので他の科目でカバーするようにして、今は全力を挙げて頑張ってください。

☆過去問の使い方

入試前に、過去の入試問題(過去問)に取り組むのは非常に有効です。特に私立校では、各学校で出題傾向が大きく異なっているので、頻出分野や出題形式への対策が講じやすくなります。ポイントは本番と同じ時間で解くことです。モチベーションも上がり、時間配分もつかめます。入試模擬としてやってみましょう。

(鈴木)
「ニュースせんなん」9/22号掲載

入試突破に必要なのは“計画力”

定期テストの提出物は早く終わらせる

どんなテストでも納得のいく準備や対策をするには、しっかりとした計画が必要です。たとえば中間テストの発表がその1週間前にあるとします。その何日前から準備しますか?発表してから?テスト当日に提出物の締め切りが課せられている場合があります。テスト数日前には本来、暗記などのテスト勉強をしなければならないのに提出物の完成に時間を取られていれば、決して満足のいくテスト勉強ができたとは言えません。テスト日から逆算して時間の有効な使い方を考えるようにしましょう。もし定期テストが「ミニ入試」だと考えてみると、学習計画の重要性がわかります。

“段取り上手”は最大の武器

定期テストは短期型、入試は長丁場ですが、計画プランが必要なのは同じです。いわゆる「段取り」です。志望校に合格する力をつけるためには「いつ」「何を」「どう」するか、計画性をもって学習に臨むことが大切です。さしあたっては時間の取れる夏休みをどう過ごすかを考えてみてください。苦手な単元を徹底的にやり直したり、英単語を毎日10個ずつ覚えたりとか、普段より段取り力を磨き「計画力アップ」に努めてください。

ニュースせんなん7/7号「教育コラム」掲載

 (鈴木)

小学校への英語教科導入

大学入試のため?国際人になるため?

2020年に小学校で、英語が必修化されます。試行として今春から、小3で英語に触れ小5で教科化される流れです。英語力が国際的に低いとされる日本の語学学習には思い切った改革には違いありません。が、「果たして小学校でどうやって教えるの?」「中学校・高校に繋がる英語力は身につくの?」保護者の方のみならず、現場の先生方の間でも不安や戸惑いが大きくなっているかもしれません。「英語嫌い」を今まで以上に早い時期に作ってしまうのではないかという懸念があります。

英語の勉強

本来、語学は早い年齢から、口に出し、耳で覚え、感覚で身についていくもの。成長していく過程で、母国語を学びながら自然な形で、ともに習得することによって語学の感覚が養われるはず。だが現状では、高校入試があり大きな大学入試改革が目前です。そこから逆算していくと、「高校ではこれだけ」「中学ではここまで」、そして「小学校では…」。覚える単語の量は約2倍に、つまり押し込み学習に拍車がかかるということになります。

受験としての英語と、教養としての英語、片方に軸足を傾け過ぎることなく、確かな英語教育が望まれます。ともかくいずれにしても、2020年東京五輪を契機に国際化が一気に進み、英語が身のまわりにあるのが当然の時代がすぐそこに来ているということを深く認識する必要があるでしょう。

栄光学園  鈴木 裕次

(ニュース泉南 4/7掲載)

 

2018.04.12
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