【読書感想文】もう迷わない!原稿用紙が埋まる4つのステップ

「読書感想文の宿題、何から書き始めればいいのか分からない」 「『おもしろかった』という一言だけで、その先が続かない」
毎年、多くの生徒さんがこのように頭を抱えているのを見ています。 しかし、読書感想文には「正しい手順」と「書き方の型」が存在します。これらをしっかりと理解すれば、誰でも論理的で、説得力のある感想文を書くことができるようになります。
今回は、原稿用紙を前に立ち止まらないための具体的なテクニックを解説します。しっかりと学び、実践してみましょう。
1. 本を選ぶ基準:「自分との共通点」があるか
読書感想文の良し悪しは、本を選ぶ段階で半分決まります。 ただ「ページ数が少ないから」「文字が大きくて読みやすそうだから」という理由で選ぶのは避けましょう。感想文を書きやすいのは、「自分と共通点がある本」です。
- 主人公の学年や年齢が、自分と近い本
- 自分の所属する部活動やクラブ、習い事(サッカー、ピアノなど)が舞台の本
- 自分が日頃から関心を持っていること(歴史、動物、科学など)がテーマの本
「もし自分がこの主人公だったらどうするか」という視点を持せる本を選ぶことが、最初の大切なステップです。
2. 読むときの技術:3種類の「ふせん」を活用する
本をただ漠然と読み進めるだけでは、読み終わった段階で重要なポイントを忘れてしまいます。 読むときには、必ず「ふせん」を手元に用意し、自分の心が動いたページに貼りながら読み進めましょう。
以下の3つの基準でふせんを色分けすると、後から整理しやすくなります。
【赤】:おどろいたところ・意外だった展開
【青】:主人公の気持ちに共感した(よく分かる、と思った)ところ
【黄】:疑問に思ったところ・自分なら違う行動をすると思ったところ
読み終えたとき、ふせんが多く集まっている場所が、あなたが「最も深く考えることができた場面」であり、感想文の主軸となる部分です。
3. 書くときの構成:「4つの構成」に当てはめる
原稿用紙に向かっていきなり書き始めてはいけません。 まずは以下の「4つの構成(組み立て)」に沿って、ノートに書く内容のメモ(構成案)を作りましょう。
① その本を選んだ動機
「なぜこの本に関心を持ったのか」というきっかけを書きます。
② 簡潔なあらすじ
物語の全体像を3行程度で説明します。あらすじで原稿用紙を埋めないよう注意してください。
③ 最も印象に残った場面 + 自分の経験
ふせんを貼った場面を紹介し、「実は自分にも似た経験がある」と自分のエピソードを繋げます。
④ 本を読んだ後の「変化」
読み終えて、自分の考え方やこれからの行動がどう変わるかをまとめます。
ポイント
評価される感想文とは 読書感想文で最も重要なのは、あらすじ(本の解説)ではなく、「あなた自身の経験や考え」が書かれているかどうかです。 主人公の行動と自分の過去の経験を比較し、「私にも似たような出来事があった」「その時、私はこう思った」という自己開示を入れることで、文章の深みが格段に増します。
4. 【推敲】提出前のチェックリスト
書き終わったら必ず読み返し、次の3つの項目がクリアできているか確認(推敲)してください。
- 「おもしろかった」「すごかった」などの単調な語彙(ごい)ばかりになっていないか?
- 本のあらすじ(説明)が、文章全体の半分以上を占めてしまっていないか?
- 本を読む前と後で、自分の心にどのような「変化」があったかが明確に書かれているか?
まとめ
読書感想文は、本を通じて自分自身と向き合い、自分の考えを言葉にして他者に伝えるための「表現力のトレーニング」です。
今回紹介した手順を正しく踏めば、必ず最後まで書き切ることができます。 皆さんが素晴らしい一冊に出会い、独自の視点を持った感想文を書き上げることを期待しています。




